自宅起業のデメリットは何か

仕事

自宅起業には避けられないデメリットがあります。

前回、自宅起業のメリットについて書いたので、今回は自宅起業のデメリットについてご紹介します。

自宅起業を考えている方は、参考にしてみてください。すべて私が経験したことです。

仕事をする気分にならない

人間は空間によって気分が変わります。

本来、自宅はくつろぐ空間であり、職場は緊張感があって集中できる空間です。

自宅起業は、くつろぐ生活スペースと集中する仕事場が重なってしまいます

すると、仕事をする気分にどうしてもなれないことがあります。

部屋を分けても限界がある

自宅起業をするなら、生活と仕事で部屋を分ける必要があります。生活する部屋とは別に仕事をする部屋を作る。

ワンルームで私生活と仕事をやるとしたら、よほどの危機感がないと続けられないはずです

しかし、部屋をわけても、自宅の中なので、なかなか気分が変わりません。

仕事部屋は、仕事以外のときは絶対に入らないようにしたり、普段着では入らないようにして、気分を変えるしかありません。

いったん外に出る

漫画家の水木しげるは、自宅に仕事場がありました。

朝、仕事をするときには、いったん玄関から外に出たそうです。そして、仕事部屋をぶち抜いて作った特設玄関から部屋に入ったそうです。

そうしないと気分が変わらないからですね。

自宅で仕事をすると、気分が変わらなくて苦労している人が多いのは間違いないです。

自宅起業をするなら、気分を変えるための工夫が必要です。

危機感がなくて行動量が減る

自宅起業のメリットは、コストが低いことです。

売上が不調でも、なんとか生き延びることができてしまう。

これを逆にいうと、頑張る理由が見つけにくいことになります。頑張らなくても、なんとか生き延びることができる。

惰性で続ける商売

地方の寂れた商店街にいくと、「どうして経営できているんだろう?」というような閑散とした商店がたくさんあります。

お店は開いているけど、どこもボロボロで、時代遅れのものが陳列されている。言っては悪いけど、経営努力をしているように見えない

多くは自宅兼店舗になっていて、超低コストの経営をしているから生き延びているわけです

結果として、経営努力をあまりやってこないで、惰性で商売を続けてしまう。

自宅起業は低コストだからこそ、努力しなくなる可能性が高くなります。

監視されないから甘くなる

自宅で起業する場合、ほとんどが一人起業だと思います。

その場合、同僚が存在しません。(上司や部下も含めて)

仕事の同僚がいると、お互いの仕事ぶりが見えます。レベルの低い仕事をすると、周囲の同僚に一発でバレる

仕事ができない人は、組織の中で序列が下がってきたり、馬鹿にされたり、軽蔑されてしまう。組織の中で仕事をしていると、それなりに頑張らざるを得ないのです。

しかし、同僚がいないと、監視する人がいない。どこまでも自分に甘くなります。仕事が適当で、レベルの低いことをやっていても、「恥ずかしい」という意識を持たなくて済む。

仕事時間が減る可能性もある

組織の中で仕事をしていると、出社時間に働き出して、退社時間まで頑張るしかない。

自宅起業をしていると、眠ければ寝る。飽きたら仕事をやめる。こんなことが可能になります。

もちろん、心の中では経営状態が心配なので、仕事のことで頭がいっぱいかも知れない。しかし、客観的に行動量をみてみれば、仕事をしていないことがあるのです。

意識では忙しがっているのに、行動できていないわけです。これも同僚がいない(組織ではない)ことが原因です。

メリットとデメリットは表裏一体

上記のことは、私自身が自宅起業をしていて感じることです。

自宅起業はメリットが多いけど、それと同じくらいデメリットがあります。

尋常ではない工夫をしないと、自宅起業はまず上手くいきません。

自宅起業を考えている方は、ぜひ「自宅起業に特有のリスク」に敏感になってください。

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