不幸にして自動車事故を起こした時には、「どちらが悪いか?」という過失割合が問題となります。
その過失割合によって賠償額が決まってきますし、そもそも賠償金を受け取るのか、それとも支払うのかについても決まります。
しかし、過失割合の証明が難しいことはご存知でしょうか。
このページでは、自分に過失がないときに、そのことをどうやって証明するばいいのかについてご紹介します。
数秒で変わる信号によって過失割合は逆転する
たとえば、過失割合が問題になる以下のケースがあります。
信号のある交差点を例にします。
あなたが自動車で右折したとしましょう。すると直進車が突っ込んできた衝突。両方の車両が損害を受けました。
ここで問題は、信号がどうだったか?という点です。
右折車(あなた)も青信号 : 直進車(相手)も青信号
→ 右折車過失80% : 直進車過失20%右折車が青で進入して黄色で右折 : 直進車は黄色
→ 右折車過失70% : 直進車過失30%右折車が青で右折 : 直進車が赤
→右折車過失0% : 直進車過失100%
これは過失割合の一例です。
ここからわかるのは、相手の信号が黄色なのか、赤なのかで、過失割が大きく異なることです。
もし、相手が黄色信号で直進した場合、あなたに70%の過失があるとされます。しかし、相手が赤信号だったら、相手に100%の過失があるわけです。
何百万円という倍賞を払うのがどちらなのか、信号によって変わってくるわけですね。事故った後で揉めるのは当然でしょう。
相手が「自分の信号は黄色だった」と主張することが予想されます。信号なんて数秒で変わりますから、言いたい放題です。
双方が自分に有利な証言をすることは目に見えています。だからこそ、自動車事故で裁判になり、こじれることがあるのです。
証拠を残せば正当性を証明できる
あなたが交通規則を守って運転していても、事故が起きた時には、相手から「お前が悪い」と責められる可能性があります。
そのため、自分の正当性を証明できるように証拠を残した方がいいでしょう。自分がどの信号で直進したのかが証明できるしたいものです。
ドライブレコーダーは、5千円〜1万5千円が相場です。5千円前後のものは無名メーカーのもの。1万5千円程度のは、ケンウッド製の高級品。
真ん中の1万円程度のが上記のTranscend製のものです。
いざというときの重要な証拠ですから、無名メーカーのブランドは品質が心配。(それでも、ドライブレコーダーが付いていないよりはマシです)
品質でいえばケンウッド製ですが、ちょっとお高い。
1万円前後のTranscend製あたりが無難だろうと思います。Transcendは台湾メーカーで、メモリ分野では世界的に有名です。
事故の原因が明確になる
不幸にして自動車が事故った時に、ドライブレコーダーによって原因が明らかにされるケースが多くなります。
当然、自分が悪いなら、それも証明されるわけです。正しいドライバーにとっては望むところですよね。
仮にですよ。死亡事故が起きて、自分が落命したとします。死人に口なしではないですが、事故原因が明らかでないまま闇に葬られる、というリスクがあります。
ドライブレコーダーがあれば、とにかく真実がわかる。無念が晴れるかも知れません。
ですから、絶対に付けておいた方がいいです。私は、国の法律で義務化すべきだと考えています。
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